第四の窓〜Fourth Window〜
 
 
 
 ●●ようこそ、第四の窓へ●●


 ちょっと妙なものを。
 これは、わたしがまだ二十代だった頃、初めてイギリスに行った時に書いた旅行記です。
 実は、この旅行に行った八ヶ月後、わたしは、友人の松元霊古さんと北京に旅行に行ったのですが(天安門事件が起こる直前の北京です)、彼女は旅行記を完成させたのですが、わたしはこれを書いたものの、結局、どこにも発表しなかったという……。
 実は、その時、彼女と、どちらが旅行記を先に書き上げるか競争していたのですが、負け
てしまったのですよね。負けただけじゃなくて、彼女にもこの旅行記は見せたことがないと
いう──いろいろと遺恨が残っている旅行記です。
 そんなわけで、今さら、ですが。十六年前に書いた旅行記ですので、いろいろと今の実状
とは変わってしまっているところもあると思うのですが、なんとなく、せっかく書いたので、
このまま捨てておくのも、という感じなので……ここに発表してしまおうかな、と。
 この後、わたしはもう一度、イギリスに行っていて、念願のウェールズのHoly Headまで
行ったり、ウェールズでビアズレーが「アーサー王の死」に描いた、アーサー王の死の際に
エクスカリバーを投げ込んだという伝説のある湖、なども行っているんですけれどね。
(コーンウォル地方にも、同じ伝説がある湖があって、そこにも行ってきました、その時、
ティンタジェル城にももう一度、行ったりしたんですけれどね)。
 まぁ、十六年前……まだわたしが小説家としてプロデビューする前の文章です、デビュー
したのが、1987年ですから。だから、いろいろと文章的には未熟なところもあるんです
けれど……「てにをは」はさすがに訂正しましたが、それ以外は、ほとんどそのまま、にし
ました。当時の気持ちは、今はもう書けないので。
 ケルト文化の遺跡を見るために旅行するのは大好きで、あと、友人とともにフランスのモン
・サン・ミッシェルへ行ったりもしています。今、もっとも行きたいのは、古いファンタジー仲間
の友達がお嫁に行っているアイルランドです。でも、やっぱり以前に比べると行動力は随分
鈍ったな、と思います。生きているうちに、スコットランドとアイルランドには行きたいですね、
やはり。
 さて、そういうわけで。
 イギリスに興味あって、旅行記が好きな方に、あるファンタジーおたくのイギリス旅行記
として読んでいただければ幸いです。

『旅行記 ENGLAND』