『魔幻境綺譚』シリーズ

(1)『妖手の守護者』


(2)『暗黒の秘儀』

(3)『冥界の門』

角川スニーカー文庫 角川書店・発行


 
 ある夜、オーラトゥーナの谷は、アヴェーラ帝国軍によって焼かれる。
 女子供までもが容赦なく虐殺される、それは悲惨な殲滅戦だった。業火は闇をも明るま
せた。そして、オーラトゥーナに住まうラトゥースの民の、五長老は、民らに命じた。
 生き延びよ、と。ひとりでも多く、逃げ延 びよ、と。そして、五人の子供たちが、その
虐殺を逃れた。
 ……五年後。数奇な運命の下、マナ・ラーヴァはアヴェーラの宮廷にいた。
 ラトゥースの民である彼女は、なんと、オーラトゥーナの殲滅戦を指揮した将軍である、
アヴェーラのグィモン将軍に助けられ、その養女となって生き延びていたのだ。
 そして、彼女の手には不思議な赤い光が点っていた。その光を放つ妖手こそ、オーラトゥ
ーナの、ラトゥースの民の遺産だだったのだ。やがて、彼女は同じように生き延びた仲間た
ちに出会う……。