『三剣物語・九大陸物語』

『三剣物語』

(1)炎の剣

(2)氷の剣

(3)大地の剣  外伝・マーシリアのぬいぐるみ戦争

角川スニーカー文 庫 角川書店・発行

『三剣物語』
 九つの大陸が浮遊する世界。精霊たちは人を見捨て、世界から彼らの恵みを奪い去った
のだ。そして、伝説が残った。世界を見捨てた精霊たちが、人から奪い取った力をこめた
三振りの剣がある。
 それを見つけだせるのは、赤い髪の“炎の子”、白銀の髪の“水の子”、金の髪の“大
地の子”のみ。そして、それらの剣を見出だすことができる“精霊の子”らが、三振りの
剣を揃えることができた時、世界は定着する大地を取り戻し、全き姿に戻ることができる。
だから、剣を見出だすことができる“三剣の子”らは、人の希望なのだ、と。
 そして、浮遊大陸のひとつ、アムノリアの王国に、赤い髪の王子が生まれた。炎の子で
あるその子、セネリオは、精霊の心を学ぶために、聖なる浮き島ドームへと送られる。そこ
には、島を守るエルディラーンという黒髪の青年がいて、少年セネリオは、エルディラーン
に育てられる。やがて、島には、セネリオと同じく、“三剣の子”として生まれた、浮遊大
陸アガムスの娘、白銀の髪の水の子オルファリア、それに、アレンツ生まれの金の髪の少年、
大地の子のルオーも引き取られてくる。
 三人は精霊の恵みを受けた島ドームで仲良く育つが、ある日、そこには 残忍な魔王子ウル
ディーンが現れる……。


『九大陸物語』

(1)七つの杖

(2)風の島

(3)知恵の柱

角川スニーカー文 庫 角川書店・発行

『九大陸物語』
 三剣が揃い、世界が全き姿を取り戻してから後、長い時が流れた。九つの大陸が定着して、
精霊たちの恵みは戻ったが、人は争うことをやめられない。
 精霊たちを敬いつつも、九つの大陸に住む人々の間でふたた び不和は生じつつあり、つい
には戦いの火が起きようとしていた。
 特に、争いが激しいのは、白い肌を持つ人々が住む大陸アドラールと 黒い肌を持つ人々が
住む大陸アフェックとの相克。主人公・亜羚は、アフェック人の父と、アムノリア人の母とを
持つ、飴色の肌の少年。彼は炎と風の精霊の恵みを受ける、精霊の子のひとりでもあった。
 彼は、アドラールとアフェックとの争いによって、母と妹を亡くしている。彼は、“精霊の
子”として僧院に預けられる身となるが、その僧院には亜羚の他にも、各大陸からさらに六人
の精霊の子らが集められていた。
 アガムス出身の“水の子”の少女ファーシャ、アドラール出身の“炎の子”サラディーン等
々。
 ある夜、子供たちは岬の僧院に集められた。戦乱が近付きつつあり、子供たちはそれぞれの
大陸に戻されようとしていたのだ。が、その夜、岬にはある異変が起こった……。
 九つの大陸に平和をもたらすという〈七つの知恵の杖〉、世界を救うという、精霊たちが人
に与えた〈叡智の杖〉を、子供たちは手にすることが出来るか。
〈三剣物語〉に続く、九大陸の物語の第二幕。