『真ハマーラ戦記』

「グラヴィスの封印」

「黒銀の月乙女」  

「漆黒の美神」

 講談社ホワイトハート文庫 講談社・発行


 

 時代は溯り、まだ、ムアール帝国の支配が盤石であった時代の物語。

 帝国の辺境地ロディーニを守る領主の娘、ニーヴァ・ローヴァン。
 病気の父に代わって守備隊を率いる男装の麗人である彼女は、ある夜、美しい中央貴族の双子の姉弟を救い出す。それが、不思議な事件の幕開けだった。
 おりしも、時の皇帝ラザーン四世の統治二十年目の祝祭があり、ニーヴァは、女よりも美しい外見を持つ青い髪の婚約者である従兄弟ルファーンとともに、帝都オカレスティへと向かう。

 そこで出会ったのは、退屈しきっているオカリスク皇家の皇子ラルセンと、その親友名門エックブルト大公家の御曹司のパーレル公子だった。
 そして、次第にニーヴァとルファーンは思いがけなく、帝国の根幹に関わるように大事件に巻き込まれていく……。