『水晶の娘セリセラ』

『水晶の娘セリセラ』
  上・中・下
講談社ホワイトハート文庫
講談社・発行


エフェラとユーリックの娘、セリセラの物語。
エフェラとユーリックの間に生まれた娘、セリセラは、青い髪、紫色の瞳と、母エフェラとよく似た可愛らしい娘だったが、不思議な性質を持っていた。
生まれてから何年もの間、ずっと赤ん坊から成長せず、成長を始めてととてもその成長は遅かった。それというのも、セリセラには生まれつきに人に与えられるには強大すぎる力が備わっていたから……であるらしい。
そんなセリセラも、少女へと成長しつつあった。外見は七歳児くらい──でも、実は、生まれてからはもっとずっと年は経ていたが、精神はむしろ外見より幼いくらいだった。
セリセラに宿ったあまりにも大きすぎる魔力を心配して、エフェラとユーリックは紫の大陸ザーンの〈神々の聖堂〉から出さずに育てていた。けれど、セリセラはお友達を欲しがっていた。
そこにひょんなことから、やはり、魔力を持った少年ケヴィンが現れる。彼は、エックブルト大公国によって存亡の危機に立たされているバート男爵領の公子だった。セリセラは、ケヴィンにお友達になってくれることと引き替えに、魔力で手を貸すことにする。世界を怖しかねないほどの魔力は、簡単にハラーマ大陸の政局へと影響を及ぼし、エフェラとユーリック、兄のシリーンが慌てて止めた時には、すでに遅かった。
この時から、セリセラはハラーマの政治の世界に足を踏み入れてしまう。それは、セリセラにとって、力とか何か、を学ばなければならない、遠い道程となっていく──。

女戦士エフェラ&ジリオラの、たぶん、最終章でしょう。
読んでくださった方々、ありがとうございました。